お彼岸の九頭龍9/23
台風15号が去ったお彼岸の今日は、やっと晴れ間も出ました。たくさんの雨が降って、九頭龍川は大変な洪水でした。ピーク時には、浄法寺堰堤下左岸のブロックの上まで水位があったそうです。上流ばかりでなく下流のサギリの縄も、すべて流されてしまっただろうとのことです。鮎は落ちる前だったので、この増水で下った可能性が高いです。お彼岸ですが、堤の彼岸花は未だ開花していません。
今日の九頭龍川の様子を見る限り、回復にはかなりの日数を要する状況です。まだ水位は1m以上もあって、濁りも薄茶色の泥濁りです。鮎釣りは石垢が付いてからなので、 『 鮎の友釣り 』 ができるには1週間ほどは必要かと思われます。多くの釣り人は、下流域でのコロ釣りへと転向するかも知れません。下流域に流れ下った産卵前の鮎たちは、しばらくはトロ場で群れています。
本流とは違って、渓流の方の回復は意外に早い。明日にでも、渓流釣りは可能でしょう。福井県内は9月末日まで渓流釣りが解禁で、10月になれば禁漁になります。産卵前の渓流魚ですから、いたずらに釣るのは差し控えたいです。今年の九頭龍川は、いろんな災害に見舞われた。冬の大雪に始まって、度重なる洪水の直撃を受けた。川底の石が動く洪水は、近年になかったことです。
解禁の6月に入っても、山には大量の雪が残っていた。気温が高い日ほど、雪解けの冷たい水が本流に流れ込んでいた。鮎の主食となる石垢の生育や、鮎の生息に影響を及ぼしていた。大きなブロックや石が動くのは、洪水時の鮎の歩止まりを阻害していた。鳴鹿大堤が新しく建て替えられてからは、洪水時に堰堤上のプールは無くなって一本瀬になる。そのため、鮎はここに踏み留まれなくなってしまった。
今年九頭龍鮎が受けた被害は、人的なものだけでなく自然からうけた被害も見逃せない。夏の川を独占する鮎は、種の生存競争には強いはずです。一時的な衰退があっても、九頭龍鮎は必ず復活してくることでしょう。漁協を始め様々な機関の人達の手で、鮎の生育にプラスとなるような援助の手を差し伸べるべきです。九頭龍川全体を、全国屈指の鮎の川に変える努力が求められます。
九頭龍川で鮎釣りをしたことがある方なら、九頭龍川は健全な流れであることを一番よく知っていることでしょう。後は、この九頭龍川で如何に鮎を育てていくかです。山間部に昔住んでいた人達は、九頭龍川の鮎が渓流の奥まで遡上していたことを話してくれます。鮎が遡上できる魚道を堰堤に付けると、昔のように九頭龍鮎の生息域は広がっていくことでしょう。 『 鮎の川 』 に向けて、少しずつ改善していくことが望まれます。
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